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【完全解説】話題の「GLP-1受容体作動薬」ってどんな薬?

執筆者の写真: hirotake matsuura
hirotake matsuura
6月2日
読了時間: 4分

効果から副作用、種類まで徹底解剖!



前回のブログの反響をいただいた「魔法の痩せ薬」として話題の【GLP-1受容体作動薬】。


そもそもどんな仕組みで効くのか、

どんな種類があるのか。

そして本当に安全なのか。


今回は専門的な内容も交えながら、できるだけわかりやすく解説していきます。



1. そもそもどうやって効くの?


「GLP-1」のメカニズム

私たちが食事をしてブドウ糖が小腸に届くと、小腸から【インクレチン(GLP-1やGIPなど)】というホルモンが分泌されます。


GLP-1には主に次のような働きがあります。


膵臓への作用

・インスリン分泌を促進する

・血糖値を上げる「グルカゴン」の分泌を抑える


脳への作用

・満腹感を高める

・食欲を抑える


胃への作用

・胃の動きをゆっくりにする

・食べ物の排出を遅らせる


本来、体内で分泌されたGLP-1は「DPP-4」という酵素によって数分で分解されてしまいます。


しかしGLP-1受容体作動薬は、この酵素で分解されにくい構造になっているため、効果が長時間持続します。


さらに最大の特徴は、

【血糖値が高い時だけインスリン分泌を促す】

という点です。

そのため単独使用では低血糖を起こしにくく、安全性が高い薬として評価されています。


2. どんな種類があるの?


代表的な薬を比較


現在は毎日注射するタイプだけでなく、週1回注射や飲み薬も登場しています。

ビクトーザ(サクセンダ)

・1日1回注射

・細かく量を調整できる

・吐き気などを見ながら増量しやすい

トルリシティ

・週1回注射

・使い切りペン型

・操作が簡単

・血糖改善効果が高い

オゼンピック/ウゴービ

・週1回注射

・体重減少効果が高い

・ウゴービは日本でも肥満症治療薬として承認

マンジャロ(ゼップバウンド)

・週1回注射

・GLP-1とGIPの両方に作用

・現時点で最も強力な体重減少効果が期待される

リベルサス

・世界初の飲むGLP-1

・注射不要

・ただし服用ルールが厳しい

【服用時の注意】

・朝起きてすぐ服用

・空腹時に飲む

・水は120ml以下

・服用後30分以上は飲食しない


3. 血糖値と体重だけじゃない!


多面的な効果


GLP-1受容体作動薬が注目される理由は、ダイエット効果だけではありません。

心臓や血管を守る

・心筋梗塞

・脳卒中

・心不全

これらのリスク低下が報告されています。


腎臓や肝臓を守る

・糖尿病性腎症の進行抑制

・内臓脂肪の減少

・脂肪肝の改善

なども期待されています。


認知症への可能性

研究段階ではありますが、

・脳神経の保護

・海馬機能の改善

・認知症予防

などの可能性も研究されています。


4. 知っておきたい副作用とリスク


どんな薬にもメリットとデメリットがあります。


胃腸症状

最も多い副作用です。

・吐き気

・胃もたれ

・下痢

・便秘

特に使い始めや増量時に起こりやすくなります。


筋肉や骨密度の減少

近年、大きな問題として注目されています。

体重減少時には、

【脂肪だけでなく筋肉や骨密度も減少する】

可能性があります。

筋肉量を守るためには、

・十分なタンパク質摂取

・週2〜3回の筋力トレーニング

が非常に重要です。

目安として、

【体重1kgあたり1.2〜1.6g】

のタンパク質摂取が推奨されています。


重篤な副作用(稀)

ごく稀ですが、

・急性膵炎

・胆石症

・腸閉塞

などの報告があります。


5. ダイエット目的で使う人への注意点


現在、日本では美容目的の使用は保険適用外です。

自由診療として提供されているケースがほとんどです。


やめるとリバウンドしやすい

薬によって食欲を抑えているため、

使用をやめると食欲が元に戻ります。

研究では、

【減った体重の約3分の2が1年以内に戻る】

という報告もあります。

そのため、

・食生活の改善

・運動習慣の定着

が非常に重要です。


痩せている人には危険

本来は、

BMI25以上

または

BMI27以上で健康障害を伴う肥満

などが対象です。

標準体重以下の人が使用すると、

・栄養失調

・筋肉量低下

・ホルモン異常

などを引き起こす可能性があります。


まとめ

GLP-1受容体作動薬は、糖尿病や肥満症治療の歴史を変えるほど画期的な薬です。

しかし、

【楽して一生痩せられる魔法の薬】ではありません。

薬の効果を最大限に活かすためには、

・正しい知識

・医師の管理

・食事改善

・運動習慣

が欠かせません。

使用を検討する場合は、メリットだけでなくリスクも理解したうえで、必ず医師と相談しながら進めるようにしましょう。

【注意事項】

※本記事は情報提供を目的としており、医学的な診断・治療を行うものではありません。

※実際の治療や服薬については、必ず医師・薬剤師にご相談ください。

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